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映画 是枝監督作品『そして父になる』を観た感想

投稿日:2018年6月27日 更新日:

 

あらすじ
良多(福山雅治)の6歳になる息子が病院で取り違えた子どもであることを突然告げられる。これまで順風満帆でやってきた良多であったが、この事実に困惑し、紆余曲折経ながらも、家族とは、血とは、愛とは、という非常に難しいテーマに取り組む是枝 裕和監督作品

わたしの感想

 

とりあえず、この映画テーマが重すぎっと最初思いました。

実際にある事だし、自らにも起こり得ることでもあるんで、それなりのリアリティを感じずに観られませんでした

 

そして、6年間も都会のなに不自由ない暮らしの中で育った子どもと、田舎で経済水準の低い家庭で育ったこどもが入れ替えられるの?それってほんとに出来るんですかねーって思いながら観てました。

 

実際にそういう取り違いみたいなのがあった場合、これまでほんとに入れ替えに成功したのかどうか知りた気もしました。

 

でも、やっぱり自分の子どもという血縁にはどうしても愛着が沸いてしまうのも事実です。

 

途中で、良多が言った、二人とも引き取るっていうアイデアですが、これこそ、それまでの何事にも効率性を重視している良多ならではの発想だと思いました。

 

本人は決して、自分が冷たい人間だなんて思ってないんでしょうけど、そこには相手の家族と子どもの気持ちというのがみごとに置き去りにされてましたね

 

ほんとに彼らしい考えです。実際は他人のアイデアで、その本人は冗談で言ったのかも知れませんが、良多は本気でそれを実行しようとしたんでしょうね。

 

でも、そのことを斎木(リリー・フランキー)に本気で提案したショッピングモールの場面で、怒った斎木が良多の胸ぐらでも掴みかかるのかと思いきや、頭をなでるようにちょんと叩いたのがとてもおもしろかったです。

斎木というキャラクターを現したリリー・フランキーさんの好演だったと思います。

自分がこの子どもだったらと考えてみる

とりあずは、お互いの子どもを交換すべく家族間で交流をしながら子どもを馴れさせるっていう事を病院のすすめでやっていたわけですが。

6歳というと、わたしがそのぐらいの頃にもし知らない家の人と遊びながら自然な感じで交流してたら、何も気付かないでしょうね。

 

でも、さすがに家に一泊二泊とまったりするのは抵抗あると思います。

 

馴れない環境で過ごすのは順応性のある子どもでも相当なストレスを感じるんではないでしょうか。

 

この映画のテーマと言いますか、胆となるところを自分なりに考えてみたんですけど、

血縁と絆 それを言い換えれば、真実と感情、あるいは体と心、ではないでしょうか。

 

これはいろんな問題にも繋がるテーマだなと思いました。

 

例えば、性同一性障害の方なんかは、心と体が同一でないものでしょう。

 

これが一致していれば、今回の映画の良多のような苦悩は生まれることはないでしょうね。

 

また、人間にはこれが正解で真実であると分かっていても、感情的にそういうふうには割り切れないという事もあるでしょう

人間以外でも当てはまるでしょうね

それから、ロボットやAIもそうだと思います。

 

かれらは人間でもありませんし、身体もありません。

 

でも、人間はロボットやAIに親しみや感情を持って接したりしますよね

 

ひところ流行ったロボット犬のAIBOですが、こどものいない老夫婦や老人ホームなどの老人に癒しを与えてくれる存在として認知されていましたね。

 

AIBOが故障して動かなくなってしまうと、お寺で供養もしたりしてました。

 

特に、日本人の特性として見た目や体よりも心の部分を重要視して、ロボットやAIにも心を見出し、愛着を持つという傾向にあるそうです。

 

ですので、わたしはこの映画を観た外国の方の感想を是非聞いてみたいなと思っています。

 

結局、良多は血縁よりも絆、体よりも心が大事な事に気付くわけですけども、不思議なことに、最後はわたしも良多とおんなじ気持ちになっていました。

 

映画の中で、良多と同じ葛藤をわたしも経てきたのだなと思い、是枝監督のすごさに改めて感服しました。

 

─ youtube映画予告編 ─

 





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