投資・経済

将来、人気の車の常識が変わる

投稿日:2018年5月23日 更新日:

再生可能資源で変わる市場

 

今、鉄に変わる新素材として注目されているのが、セルロースナノファイバーだ。

このセルロースナノファイバー(CNF)とは、木材を原料として作られた新素材で、強度が鉄の5倍で重量は5分の1と言われている。鉄の持っている丈夫さに扱いやすさを兼ね備えた未来の繊維として注目されている。

木材が原料である事に疑問を持つ者も少なくないと思われるが、その強度としなやかさは奈良の法隆寺にある建造物などは世界最古の木造建造物であるが、その丈夫さを考えてみればこれらの事実も頷けると思う。

同じような素材で思い浮かぶのが、石油系合成繊維から製造する炭素繊維(カーボンファイバー)であるが、それとは異なり木材から製造できるセルロースナノファイバーは、再生産可能な資源として優位な位置にある。

木材を構成するセルロースの繊維は、髪の毛の約100分の1の太さである。それらをいくつかの行程を経て製造するのだが、課題はまだある。その製造コストである。どの新素材にも言える事だが、今後量産化による価格の低下が見込まれれば、事業として巨大な市場を形成できるのではないかと囁かれている。

 

再生可能資源による循環型社会にシフト

 

地球資源の枯渇が心配される昨今、時代が再生可能資源へとシフトしてきてることが伺えるニュースがほかにもある。

カシューナッツなどの再生可能資源から油を抽出した、カシューナッツオイルがそうだ。

カシューナッツオイルと言えば、つまみなどでしか我々はお目にかかれないが、この殻は今まで捨てられてきており、その廃棄にも多大なコストはらってきた経緯がある。しかし、この殻に含まれる油分を抽出しオイルを精製することができるのだ。

このカシューナッツオイルは、加工するとプラスチックを生成できる。
これらのことから、将来これまでの化石燃料などの地球資源に頼ったプラスチックや鉄などの製品は減少していき、このような再生可能なバイオマス燃料を原料にした製品の製造が主流になってくると考えられる。

鉄やプラスチックの原料が変わってくると、例えば車などの比較的大型な製品への関わり方も変わってくるだろう。AIや燃料電池を登載する車は鉄にかわるセルロースナノファイバーによる軽量化がみこまれ、これまで以上に燃費性能が向上することが見込まれる。

 

国や企業も注目している

 

経済産業省では、研究開発や産学官のネットワーク作りを積極的に支援していく方針で、全国的な組織としてのナノセルロースフォーラムを開催し、現在数千社の企業が参入している。やがて巨大市場形成を実現できるかもしれない。しかし、安全性や耐久性が未確認であるという課題もまだ残っており、事業として発展させていくにはそれらをクリアにしていかねがならない。いずれにしても、この再生可能資源による夢の先端素材は循環型社会というやがて来る未来へと市場を巻き込むその一歩となりそうである。





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