投資・経済

倒産の前兆とその過程(前編)

投稿日:2018年5月17日 更新日:

利益=価格-原価と言う考え方

 

日本の倒産件数はリーマンショックを境に減少傾向にあるものの、中小企業を中心にまだまだ不景気が残っているようだが、今回は倒産について書いてみたいと思う。

ちなみに、現在では人手不足倒産とかなんとか流行っているらしいが、昔から人手が足りなくなって倒産する会社はありました。

先日、トヨタの三月期決算発表行われたが、前期純利益が2.5兆円で日本で過去最大となった。ちなみに、今期の純利益は2.1兆円だ。

その発表の際豊田社長が発した言葉の中で、原価低減とトヨタ生産方式、いわゆる改善を口をすっぱくなるほど言っていたのが印象的だった。その中で、原価低減を簡単な公式で表すと、従来の企業では

 

① 価格=原価+利益

 

を採用するのですが、

ここで言われた原価低減の考え方では

 

② 利益=価格-原価

 

だと言うのです。

 

少々分かりにくいので、分かりやすく解説します。

①の場合、原価と利益に変動はありません。例えば、原価率が上がった場合は即価格にその上がった分が加算されます。企業側が利益を上げれば、その分の負担は顧客に上乗せされるというのが従来の考え方です。

 

②は、価格は顧客が満足する水準を保ち、価格が下がれば普通利益も下がるのですが、利益を下げない為には、原価を下げればいいという考え方です。

 

倒産する企業には、このような考え方はまず皆無です。

倒産するには、それなりの理由があるのですが、一番の決定打が資金不足による破産です。それはごく当たり前ですが、普通そこまで追い込まれるまでにいくつかの課程を時間をかけて踏んでそこに至っているのです。

多くの社員は、そこの最終地点にくるまで会社の存続が永遠であることを疑いません。それらは多くの場合、事務職や営業職ではなく現場でエンジニアとして働いている技術職の人間に限られます。事務や総務、営業は会社の健康状態を順次把握しているため、業績が傾きどうしようもないと分かっていても、それを外部には一切漏らさずこっそりと知り合いや関係先にお願いしながら、次の就職先を探しています。

そして、突然なんの前触れもなく退社したりします。それを見て多くの社員は同情を持ってこれから大変ですねと送迎会を開いたりして送り出したりします。しかし、ほんとに可愛そうなのがどっちなのかは後々分かると言うことなのです。

大まかな倒産までの課程として、先ず事業の低迷がそのきっかけとなります。

それまで上手く言っていたのに、ここ数年利益の伸び率が悪くなった。

景気が悪くなる理由なんてものは、いくつも理由あるのが普通だと思います。

ですが、短絡的な経営者の殆どは、その原因を深く探ろうとはせずにとにかく焦ってしまって、とにかく行動を優先します。

 

→倒産の前兆とその過程(後編)





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